【SUPレース】ラクに速く漕げるようになるために

スイッチスタンスのスクールでは、
無理をせずにラクに速く漕ぐことを目指しています。

もちろんトップ選手として成績を残すためには辛くハードな練習も必要となります。
今回はあなたのような週に漕げても2日くらい、サンデーパドラーのためのお話です。
速くなるための考え方と何を練習すれば良いのかという指針になれば幸いです。

速くなるための要素は大きく3つあります。

<1>一漕ぎで進む距離を上げる(精度を上げる)
<2>自然や他の力を利用する
<3>ピッチを上げる

どれも速くなるためには必要な要素ですが、
まず順番として、練習していくのは<1>からにしてください。

多くの方はスピードを上げる時にピッチを上げてしまいがちですが、
ピッチを上げても、一漕ぎの精度はなかなか上達しません。
むしろ正しい漕ぎ方を身につけてからの方がピッチは上げやすいのです。

今回は「一漕ぎ(ワンストローク)で進む距離」をいかに上げていくかをお話ししていきます。

まずワンストロークで進む距離について考えてみます。
水をキャッチしリリースした後(リリースした場所を仮にA点とします)、
次のキャッチ(キャッチした場所をB点とします)までにどれだけボードが進んだか。
これが一漕ぎで進む距離になります。

つまりAとBの距離が離れているほど進んでいるということになります。
そうなるとなるべく前で水をキャッチすればAB間の距離が広がるように思うかも知れません。
しかし、ここに落とし穴があります。
前でキャッチをしようとしすぎるとボードが走らなくなります。
結果、ワンストロークの距離は伸びるどころかむしろ短くなるということが起きてしまいます。

前でキャッチして漕ぎきるためにはテクニックとフィジカルが必要です。
形だけを真似してもボードは走りません。
まずはあなたに出来る漕ぎ方から始めましょう。

大切なのは、パドルがリリースした後に次のキャッチまでの間に
どれだけボードを進められるかということです。

では、どうすればボードが走るようになるのか。
これは2つに分けられると思っています。

(1)キャッチの精度を上げること
(2)パドルの水中のヘッドスピードを上げること

この2つは相反する性質をもっています。
丁寧に漕ぐとヘッドスピードが上がりにくく、
ヘッドスピードを上げようとするとパドルは水の中を滑るかもしれません。

まずは(1)のキャッチに意識をして、
徐々にヘッドスピードを上げていくようにすると良いと思います。
ヘッドスピードを上げるためには体の使い方が大切となります。

では、キャッチの精度を上げるためにはどうすれば良いのか。
いろいろとポイントがあります。

・入水時に水しぶきが飛ばないようにする
・適切な位置まで入水させる
・ブレードが水中で上下に動かない
・肘の曲げ伸ばしで漕がない

上記以外にもありますが、
両手からパドルへの力の掛け方がポイントになります。
どちらの手が大切ということも無く、どちらも大切です。
ここはキモの部分なので詳しくはスクールを受けて下さった方にお話しします。

速く漕げるようになるための考え方が参考になれば幸いです♪
それでは、また☆

パドルのヘッドスピードを上げるについても、またお話していきたいと思います。