こんにちは、神奈川・逗子・葉山にあるSUPスクール、スイッチスタンスのRYUHOIです!!
前回はハードボードとインフレータブルボードの違いをお伝えしました。
今回は、SUP(スタンドアップパドルサーフィン)の
ボードサイズについてお話したいと思います。
目次
そのボードで何をしたいのか
SUPのボードには大きく分けて3つのカテゴリーがあります。
スピードを競うレース、波乗りのためのウェイブ、2つの間のオールラウンドとなります。
ボードによって性質が大きく変わってくるため、
選ぶ際にはそのボードで何をしたいのかを考えることをオススメします。
ただ漕げれば良いというのであれば何でも良いとも言えますが、
あまりにレベルに合っていないボードは上達の妨げに成りかねませんので、
やはり目的を持ってボードを選ばれた方が良いです。
とは言ってもレースや波乗りといった目的がない方がほとんどだと思います。
そんな方の選択肢はオールラウンドボードということになるでしょう。
ただオールラウンドと一言に言っても、長さや幅もまちまち。
「何を選んで良いか分からない」
そんな方のために少しでも参考になれば幸いです☆
ボードサイズを決定する要素とは
ボードサイズを考えるときには、
①長さ
②幅
③厚さ
④ボリューム(体積)
この4つを考えればOKでしょう。
ちなみにボードに表記される単位はcmではなく
インチ(in)フィート(ft)がほとんどです。
1in=2.54cm
1ft=12in=30.48cm
となります。ややこしいですね…(笑)
なので、まずは1フィートは大体30センチくらいと思っていれば良いかと。
ここからはそれぞれの要素がボードにどのように影響するかをお話しします。
長さ (length)
一般的にボードは長ければ長いほど直進性が高くなります。
短くなると回転性が高くなります。
これには一長一短があって、
直進性が高くなるということは曲がりにくい。
回転性が高いということは真っ直ぐ進みにくいということも意味します。
販売されているボードの中ではレースボードが最も長く、
現在の日本のレースでは12’6フィートが主流です。
漕いでいてスピードは他の種類のボードとは比較にならないほど速いです。
ただしその長さ故、向きを変えるには技術が必要で、
風が吹いているときはノーズが風にあおられるので尚更です。
一方で、波乗り用のボードは基本的に上級者になればなるほど短くなっていきます。
短くなるに従って波の中でのターン性能が高まるからです。
ただし短くなるということはボリュームも減るのでバランスを取るのが難しくなります。
レースをするなら12’6か14フィートの2択です。
クルージングがメインとなる場合は9フィート以上の長さがあった方が良いでしょう。
現在は各社からツーリングというモデルも出ており、長さは11~12’6フィートくらい。
レースには出ないけれど速さを求める方にはオススメです。
波乗りがメインであれば9フィート前後から初めて、徐々にサイズを下げていくと良いです。
幅(width)
当たり前ですが、ボード幅があるほど安定します。
ただし、ボード幅がありすぎると漕ぐ際に水を引きずる抵抗も大きくなります。
ボードの長さが一緒の場合、
幅のあるボードはアウトラインが丸くなるので直進性が落ちます。
幅のないボードはバランスが悪いですがアウトラインはストレートに、スピードは出ます。
波乗りのボードでは長さを短くして、
その分の浮力をボード幅でまかなうようなボードも多いです。
長さだけではバランスの良し悪しは判断できないってことですね。
レースボードでは幅が23~28インチで、狭い方が速いですが
バランスが難しくなるため、レベルに合ったサイズの方が結果的に速いです。
一般的な体格の方であれば26インチ、大柄な方は28インチくらいから慣らしていきましょう。
ボードの長さによっても変わってきますが、
32インチを超える幅の場合、かなり幅広のボードと言えるでしょう。
厚み(thickness)
厚みがあれば浮力は増します。
ですので、初めてボードを持つとなるとある程度の厚みがあった方が良いと思います。
ただ、厚みのあるボードは風の影響も受けやすく流され易いとも言えます。
波に乗る場合においても厚すぎるレイルは水に食い込ませるのが難しく、
ターンの妨げになる可能性があります。
またオーバーフロー(体重に対して浮力がありすぎの状態)になりがちで、
波のサイズがあがるとコントロールが極めて難しくなります
レイルが薄ければ鋭いターンが出来るかもしれませんが、
浮力がなくなるため初心者の方が乗るのは難しいでしょう。
ですので初心者の方が大きなボードで波乗りをする場合は、
小さい波で風が弱いときに(出来れば人がいないピークで)練習するのが理想的です。
レースボードでは一般的なボードに比べかなり厚みがあるので
波に乗った時のコントロール、風への対処が難しいといえます。
ボリューム(volume)
上記の3つの要素が組み合わさって、ボードの体積(ボリューム)が変わってきます。
ボリュームはリッター(L)で表記します。
長さ・幅・厚みの組み合わせが大きく影響してくるので、
ボリュームだけではバランスは判断しにくいですが目安として。
初心者の方でオールラウンドボードの場合、
体重にもよりますが150リッター以上の浮力はあったほうが良いと思います。
僕が初めてのボードを持つとしたら
あくまで僕の主観ですので、判断はご自分でお願いします♪
技術レベルは10数回のSUP経験、何となく波にも乗ったことがある程度と仮定して。
レースボード12’6 幅26インチ
ウェイブ 9’0 幅29インチ 厚み4インチ
クルージング 11~12’6 幅30インチ
ざっとこんな感じでしょうか。ウェイブはもう少し大きくても良いかも。。
今回はボードサイズについてでした。
ぜひご自分に合ったボードを見つけて下さいね!!
それでは、また☆
僕と一緒に漕ぎましょう!!
湘南・逗子 スイッチスタンスSUPスクール