安全に楽しむということ

海のコンディションは毎日違います。

穏やかで有名な逗子湾であっても例外ではありません。

場所や日によって風の強さ、うねりの大きさ、潮の流れ、全て違います。

それを見極め、刻一刻と変化するコンディションと

自分(スクールの場合はお客様)とを合わせて判断する力。

SUPに限らず、サーフィンでもウインドサーフィンでも。

海というフィールドで遊ぶために、とても大切なスキルとなります。

話しは少しそれますが、

うちの娘は今6歳。

3歳から水泳を習っていて、クロールで25m泳げるようになりました。

そんな娘と桜木町の海沿いの道を歩いている時の事です。

ちょうど橋を通りかかり、娘がこんなことを言いました。

娘「ここって深いかな?」

僕「足が届かないくらい深いと思うよ。落ちないように気をつけないとね。」

娘「でも私、ジャンプ呼吸(ぴょんぴょん跳ねながらの息継ぎ)できるし、泳げるから大丈夫だよ」

僕「服着ていると、服が水を吸って全然浮かなくなるんだよ」

「プールみたいには泳げずに沈んでしまうかも」

娘「・・・・」

娘「怖いから近く寄らない」

自分がイメージ出来ることで急に怖くなったようでした。

僕も怖がりなので娘の気持ちはよく分かります。

自分が体験したことないモノ、未知のモノには恐怖を感じます。

こうなったらどうしよう。ああなったらどうしよう。

頭の中であれこれとシミュレーションをして大丈夫そうだと思ったらチャレンジ!

だからか、初期時に大きなケガはほとんどありません。

多くのケガや事故って慣れてきた時に起きている気がします。

決してハードでも無い、いつも通りの海。

いつも通りのルーティーン。

そんないつも通りの海での油断や慢心があったのかもしれません。

ちょっとした違和感や偶然が重なって事故になっているのかもしれません。

僕自身、これを書いているのは病床の上です。

勝手知ったる自分の体と思って、カラダからの声に耳を傾けたなった結果。

これくらいなら大丈夫でしょ?もうちょっといけるでしょ?今まで大丈夫だったもんね?

まさに油断と慢心でしかありません。

そんな自分で招いた結果にも関わらず、多くの方から優しいお言葉を頂きました。

本当にありがとうございます!

海に対しても、自分に対しても

油断せず、慢心せず、それでいて楽しんで行けるようにしないとな。

そんなことを思ったベッドの上です。